坐骨神経の悩み
足につながる一番大きな神経が坐骨神経ですが、その名のとおり、坐骨つまり骨盤を通って、背骨と足をつないでいます。
問題はこの神経が坐骨あたりを通過する際、骨盤の穴を通って前から後ろへ出るんですが、その際お尻にある、股関節を外へ広げる筋肉群の間を抜けて行くことにあります。
特に梨状筋という、仙骨と大腿骨をつなぐ筋肉の下から顔を出すのですが、この筋肉が姿勢などの関係で下に垂れて来ると坐骨神経に障ってしまい、坐骨神経の末端の方、膝から下特に外側に痛みが出るのが坐骨神経痛です。
ですので、腱引きでは坐骨神経に障っている梨状筋の位置を調整することでこれに対応して行きます。臀部調整というもので、基本的な施術のひとつです。
また、坐骨神経痛は膝下外側に痛みが出るので、この部分が痛むと坐骨神経痛と言われてしまうこともあるようです。
膝下外側にはこの狭い範囲に3つの大きな筋肉が走っており、これが固まりやすいようです。ここが固くなっても神経に障り痛む場合があります。この場合はこの部分の筋肉を緩めるだけで成果が出ます。
ところが神経の出だしの背骨付近でヘルニアや、狭窄症などによりこの神経に障る場合もあります。
この場合でも、周りにある筋肉が一緒に緊張して痛みを増幅する可能性がありますので、これを緩めます。これで、ある程度痛みを和らげ通常の生活ができるようにしておいて、ヘルニアなどは時間をかけて戻していきます。ヘルニアは体にとっては異物ですので体の防御反応で取り除かれるようですし、狭窄症なども姿勢から来ていますので、少し時間をかけて矯正していきます。これらの支障は時間をかければ体の防御反応が働いてくれますが、筋肉の緊張にはこれが働かず、いつまでたっても緊張したままです。手技が有効な理由はここにあります。
問題は、痛みがあるとそんな悠長なことは言っていられないということにありますので、まずはその痛みを取り除くところから入ります。
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